結末で明かされる犯人に目をむく。慌てて初めの方をめくり返し、巧妙な伏線が張られていたことに驚嘆する。推理小説の醍醐味(だいごみ)だ。「意外な犯人」のパターンは無数に考案されてきたが、やはりあの作品をおいて語るわけにはいくまい▼名探偵ポアロが小さな灰色の脳細胞を駆使し、解き明かしたそのトリックは、フェアかアンフェアか――…