〈行(ゆく)春や鳥啼魚(なきうお)の目は泪(なみだ)〉。芭蕉が「おくのほそ道」の行脚に出たのは、旧暦3月27日だった。現代なら5月半ばらしい。最近は季節が駆け足だから、旅始めの別離の句に、いまごろを思い浮かべても構わないだろう▼このとき芭蕉は、数えで46歳…