クリスマスケーキとおせちの写真が並ぶ予約受け付けの広告に、日本の年の瀬を実感する。例年なら宗教的な意味など考えることもないが、今年に限っては妙に気になる。というのも先日、フランスの宗教と世俗の歴史をたどる刺激的な展覧会を見たからだ▼宇都宮美術館で開催中の「ライシテからみるフランス美術」は、国家と宗教、政治と信仰の複雑な関係性を読み解いた…