フランス政治の混迷が深まっている。9カ月前に就任したバイル首相の信任投票を下院が否決、内閣は総辞職した。首相交代はこの2年で4度目だ。トランプ米大統領の「自国第一」と一線を画し、外交で民主主義と法の支配を重視するという対抗軸を打ち出してきたマクロン政権の求心力低下が懸念される…