ログイン

高校野球

東海大相模vs仙台育英

第97回全国高校野球選手権大会 決勝

2015年8月20日 阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東海大相模 2 0 2 2 0 0 0 0 4 10
仙台育英 0 0 3 0 0 3 0 0 0 6

投手

東海大相模 小笠原
仙台育英 佐藤世

本塁打

小笠原(佐藤世)

 大会生誕100年の決勝にふさわしい熱戦を制したのは東海大相模だった。自ら決勝弾を放った左腕の小笠原と右腕の吉田を擁し、質の高い戦いを展開した。故・原貢監督が率いた第52回大会決勝と同じ10―6のスコアで頂点に立った。  仙台育英は東北勢として第1回大会の秋田中(現・秋田)から数えて8度目となる決勝進出だった。悲願の達成は持ち越しとなったが、投打の柱である佐藤世、平沢が甲子園で本調子を取り戻し、力強い戦いぶりを見せた。  甲子園では毎年のように人気・実力を兼ね備えたスター選手が生まれてきた。今年は1年生スラッガーの清宮(早稲田実)と、けた外れに足の速いオコエ(関東一)が、注目を集める中、期待を超える活躍を見せた。両校ともその存在を力に変え、試合ごとに成長しながら準決勝まで勝ち上がった。  1点差は15試合を数え、サヨナラ試合は8試合。第3日は3試合続けて延長となり、うち2試合がサヨナラで決着した。第11日は4試合がすべて1点差。敦賀気比―明徳義塾、早稲田実―広島新庄、関東一―中京大中京をはじめ、手に汗握る試合がたくさんあった。  広島新庄が2回戦で決めた本盗、1回戦で7盗塁をマークした健大高崎の機動力、その健大高崎を相手に秋田商が無死満塁から敢行した初球スクイズも強く印象に残る。第1回優勝校である京都二中の流れをくむ鳥羽は、2回戦で6犠打を決め、無失策で守り勝った。100年の進化を経ても、高校野球らしい戦い方は根本的には変わらない。  一方で「打高投低」が際立つ大会でもあった。総安打数は978本にのぼり、9年ぶりに1試合平均10本(1チーム)を超えた。清宮のほか、杉崎(東海大相模)、篠原(敦賀気比)ら左に好打者が多かった。  反対に本格派投手は少なく、総三振数は過去20年間で最少の492個にとどまった。そんな中、成田翔(秋田商)、比屋根(興南)の両左腕や、上野(中京大中京)が切れのいい球を投げていた。抜群の制球力で勝負する松本(早稲田実)、草海(くさがい)(上田西)の投球術は、高校生のお手本となりそうだ。  守りでは外野手の好返球が目を引いた。興南―石見智翠館(2回戦)では8回に本塁突入を阻止し合い、観衆を沸かせた。平沢、金子(早稲田実)、添田(作新学院)ら、好守の遊撃手も多かった。

投手成績

東海大相模

選手名 投球
回数

打者数

被安打

奪三振

四死球

失点

自責点

小笠原 9回 38 9 6 3 6 5

仙台育英

選手名 投球
回数

打者数

被安打

奪三振

四死球

失点

自責点

佐藤世 9回 43 15 5 2 10 9

打者成績

東海大相模

(守備)選手名

打数

得点

安打

打点

三振

四死球

犠打飛

盗塁

失策

[二]千野 5 1 1 0 2 0 0 0 0
[中]宮地 5 2 2 1 0 0 0 0 0
[遊]杉崎 4 3 3 2 0 1 0 0 2
[右]豊田 5 2 4 3 0 0 0 0 0
[一]磯網 4 0 1 2 1 0 1 0 0
[捕]長倉 5 0 2 1 0 0 0 0 1
[左]竹内 5 0 1 0 1 0 0 0 0
[三]川地 2 1 0 0 1 1 1 0 0
[投]小笠原 3 1 1 1 0 0 1 0 0
チーム合計 38 10 15 10 5 2 3 0 3

仙台育英

(守備)選手名

打数

得点

安打

打点

三振

四死球

犠打飛

盗塁

失策

[三]佐藤将 5 1 1 3 1 0 0 0 0
[中]青木 4 1 1 1 0 0 1 0 0
[遊]平沢 4 1 2 0 1 0 0 1 1
[捕]郡司 3 0 1 1 0 1 0 0 0
[一]右百目木 3 0 1 1 0 1 0 0 0
[左]紀伊 2 0 0 0 1 0 0 0 0
左山本 1 1 0 0 0 1 0 0 0
[右]佐々木柊 2 0 1 0 0 0 0 0 0
打一西巻 2 1 1 0 0 0 0 0 0
[二]谷津 4 1 1 0 2 0 0 0 1
[投]佐藤世 3 0 0 0 1 0 0 0 0
打立山 1 0 0 0 0 0 0 0 0
チーム合計 34 6 9 6 6 3 1 1 2