清峰vs花巻東

　左右の両エースが予想通りの投手戦を展開したが、清峰が試合運びの手堅さでわずかに上回った。　清峰は花巻東・菊池の一瞬のすきを逃さなかった。7回2死から嶋崎が四球を選び、続く橋本が甘い直球を中堅左に打ち返し先制した。準決勝まで1失点の今村は自信に満ちた投球。変化球でカウントを整え、要所で力を入れた。得点圏に走者を許した8、9回も直球とカットボールをきっちり決めて後続を打ち取った。捕手川本が盗塁を2度阻止し、攻撃も5犠打と、油断を感じさせなかった。　花巻東の菊池も得点圏に再三、走者を背負いながら、140キロ前後の直球を低めに集めて粘った。7回も2死を簡単にとっただけに、直後のストレートの四球と制球ミスが悔やまれる。打撃陣は1回の走塁死でリズムに乗り損ね、今村の術中にはまった。