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高校野球

常葉菊川vs大垣日大

選抜高校野球大会 決勝

2007年4月3日 阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
大垣日大 2 2 0 0 0 1 0 0 0 5
常葉菊川 1 1 1 0 0 0 1 2 x 6

投手

大垣日大 森田
常葉菊川 戸狩→田中

本塁打

大垣日大
常葉菊川 町田,中川

 3年ぶり2回目出場の常葉菊川(とこはきくがわ)(静岡)が、初出場の大垣日大(岐阜)を6―5で破り、初優勝を飾った。静岡県勢としては第50回大会を制した浜松商以来、29年ぶり4度目の栄冠。特別枠(希望枠)として初めて決勝へ勝ち進んだ大垣日大は、第76回大会の済美(愛媛)以来となる17校目(第1回大会を除く)の初出場初優勝は成らなかった。 常葉菊川が逆転勝ちで初の頂点に立った。 1点差の8回、2死から下位打線が勝機を切り開いた。7番・前田が左翼線へ二塁打。石岡も初球を左前安打で続いた。力強い振りで同点とすると、さらに敵失で一、二塁とし、1番・高野の中前安打で勝ち越し。これまで同様に強攻策を貫いて相手投手に重圧をかけ、終盤、疲れの見えたところを攻略した。 序盤で相手に流れを渡さなかったのも勝因だ。先発の戸狩が不調と見ると、2回途中からエースの田中を投入し、後続を断つ。攻撃陣も町田、中川の本塁打で応酬した。 大垣日大の集中力も見事だった。1、2回は1番・小川の安打を足がかりに、大林、森田の中軸が適時打。球に逆らわない打撃で、常葉を上回る13安打を放った。守備力をつければ、打力も比例して向上できる。希望枠のイメージを一新する戦いぶりだった。ただ、これまで1失策の堅守が大一番で乱れたのが惜しかった。