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高校野球

済美vs愛工大名電

選抜高校野球大会 決勝

阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
済美 1 2 1 0 0 0 2 0 0 6
愛工大名電 0 0 3 0 0 0 0 2 0 5

投手

済美 福井
愛工大名電 斉賀→江上→丸山

 新設野球部の選手たちが、ベテラン監督に導かれ、春を制した。4日の決勝で優勝を決めた済美(愛媛)は、02年に創部したばかり。初出場での優勝は第67回大会の観音寺中央(香川)以来、16校目。春夏通じて初めての甲子園での頂点は10校目となった。 済美の振りは鋭い。 1回の鵜久森、2回の福井、3回の野間の適時打は、いずれも思い切りのいい振り抜く打撃から生まれたもの。試合のリズムを作る序盤の好機で、持ち味が出た。7回には田坂が適時三塁打。甘い球を見逃さないだけでなく、犠打、バスター・エンド・ランを要所に絡める攻撃の幅広さが得点につながった。 福井は、失点した3、8回を除いては、ほぼ危なげない投球。130キロ台後半の直球の威力、スライダーの切れが衰えなかった。失策を1にとどめた守備陣も愛工大名電のバント攻撃によく対処した。 愛工大名電は、エース丸山に代わり先発した斉賀が、制球の甘さをつかれた。攻撃は3回に敵失を誘った得意のバントを足がかりにして3点を挙げた。8回には連打などで追い上げたが、及ばなかった。 3回途中から登板した丸山は7回に2点を失ったが、縦のカーブを主体にした粘り強い投球は見事だった。