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高校野球
選抜高校野球大会 決勝
阪神甲子園球場
投手
報徳学園が春2度目の栄冠――5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった第74回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の決勝は報徳学園(兵庫)が8-2で鳴門工(徳島)を破り、28年ぶりの優勝を遂げた。 1回戦で、夏春連覇を目指した日大三(東京)を1点差で下した報徳学園は、好投手大谷を中心に攻守にまとまりをみせた。決勝では、序盤にバントと集中打を絡めて大量点を挙げ、4連投になった大谷が鳴門工打線を2点に抑え完投した。春夏を通じて初の決勝に進んだ鳴門工は惜敗したが、29年ぶりに4強入りするなど躍進した。 先制点の重み。1回の攻防が明暗を分けた。1死一、二塁のピンチを好守でしのいだ報徳学園がその裏、暴投で幸運な1点を先取した。 硬さの取れた報徳は2回、1死二塁から大谷の右中間二塁打で加点。3回には、長滝の四球を足場に石井以下の4連続長短打などで、一挙5点を追加した。 大谷や木下らが右腕・丸山の得意のカーブを狙い、強振せずに素直に打ち返した。報徳の各打者は、コースいっぱいの球際に対応するうまさがあった。不安のあった内野陣も見違える動きで、4連投で疲れのある大谷をもり立てたのが勝因。 対照的に鳴門工は守りのミスが響いた。1回の失点は捕手の軽率な捕球。3回にも、中堅手の雑な本塁返球や捕逸が大量失点を招いた。後半、持ち前のしぶとい打撃で大谷を攻め立て6回に梅原健、8回には山北の適時打で食い下がっただけに、前半の守備の乱れが悔やまれた。
報徳学園が春2度目の栄冠――5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった第74回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の決勝は報徳学園(兵庫)が8-2で鳴門工(徳島)を破り、28年ぶりの優勝を遂げた。 1回戦で、夏春連覇を目指した日大三(東京)を1点差で下した報徳学園は、好投手大谷を中心に攻守にまとまりをみせた。決勝では、序盤にバントと集中打を絡めて大量点を挙げ、4連投になった大谷が鳴門工打線を2点に抑え完投した。春夏を通じて初の決勝に進んだ鳴門工は惜敗したが、29年ぶりに4強入りするなど躍進した。 先制点の重み。1回の攻防が明暗を分けた。1死一、二塁のピンチを好守でしのいだ報徳学園がその裏、暴投で幸運な1点を先取した。 硬さの取れた報徳は2回、1死二塁から大谷の右中間二塁打で加点。3回には、長滝の四球を足場に石井以下の4連続長短打などで、一挙5点を追加した。 大谷や木下らが右腕・丸山の得意のカーブを狙い、強振せずに素直に打ち返した。報徳の各打者は、コースいっぱいの球際に対応するうまさがあった。不安のあった内野陣も見違える動きで、4連投で疲れのある大谷をもり立てたのが勝因。 対照的に鳴門工は守りのミスが響いた。1回の失点は捕手の軽率な捕球。3回にも、中堅手の雑な本塁返球や捕逸が大量失点を招いた。後半、持ち前のしぶとい打撃で大谷を攻め立て6回に梅原健、8回には山北の適時打で食い下がっただけに、前半の守備の乱れが悔やまれた。