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高校野球

日大三vs近江

第83回全国高校野球選手権大会 決勝

阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
近江 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2
日大三 0 2 0 0 0 0 2 1 x 5

投手

近江 竹内→島脇→清水→島脇→清水
日大三 近藤

 日大三に初栄冠をもたらしたのは右腕近藤の力投だった。直球を内外角に散らし、カーブ、スライダーを外角いっぱいに決める。7、8回は2三振ずつを奪う完ぺきな投球で、味方の援護を引き出した。 強力打線は近江投手陣を打ちあぐねた。2回、内野安打2本などで2死二、三塁とし、諸角が中前安打。2点を先行したが、なかなか追加点を奪えない。ようやく7回、無死満塁から野崎の遊ゴロの間に1点。さらに4番原島がスライダーを左前に流して加点すると、8回に都築の左前適時打で試合を決定づけた。 敗れたものの、近江の健闘は見事だった。先発右腕の竹内は巧みな緩急で日大三の鋭い振りをかわした。6回以降の継投策は通じなかったが、自分たちのスタイルを貫いた結果だから悔いはないだろう。強力打線に長打を許さなかった3投手の粘投とそれを支えた堅実な守備が、決勝にふさわしい緊迫した試合を演出した。