ログイン
高校野球
選抜高校野球大会 決勝
阪神甲子園球場
投手
本塁打
3点のリードがまたたく間に1点差。2万3000人の観客が息をのむ。三振。その瞬間、常総学院(茨城)の選手たちが、はじけ跳んだ。21世紀最初の優勝旗を手にしたのは、白にえんじ色のユニホーム。大会屈指の左腕をバントで揺さぶり、勝機をつかんだ。仙台育英(宮城)も投打にレベルアップした東北勢の力を全国に示した。 21世紀枠の増設で、2試合増えた今大会の通算観客数は47万7000人で、前回より6万2000人多かった。 相手のすきを逃さない常総学院のしたたかさ。1回、稲石の遊ゴロ失から1死一、三塁とした後、小林のスクイズバントが投手の悪送球を誘い1点を先取、主導権を握った。 3、5回にも横川、村田がスクイズを決めるなど一気にたたみかけた。上田、三浦らの右打者がボールを引きつけて鋭く振り抜けば、左打ちの出頭、村田が内野陣の動きを見て鮮やかなプッシュバントを決めて好機を広げる。各自が状況に応じて持ち味を発揮、ベンチの意図に的確に反応する攻撃の幅があった。 仙台育英は9回、金沢の三塁線を破る二塁打を足場に1点差に詰め寄る粘りをみせた。佐藤琢、菊池ら中軸打者のパワーあふれる打撃は上回っていたが、6回の無死二、三塁を逃したのが痛い。 4連投の芳賀が、球に本来の切れを欠きながら、持てる力を出したのは見事。互角の試合を分けたのは、わずかな守りの差だった。
3点のリードがまたたく間に1点差。2万3000人の観客が息をのむ。三振。その瞬間、常総学院(茨城)の選手たちが、はじけ跳んだ。21世紀最初の優勝旗を手にしたのは、白にえんじ色のユニホーム。大会屈指の左腕をバントで揺さぶり、勝機をつかんだ。仙台育英(宮城)も投打にレベルアップした東北勢の力を全国に示した。 21世紀枠の増設で、2試合増えた今大会の通算観客数は47万7000人で、前回より6万2000人多かった。 相手のすきを逃さない常総学院のしたたかさ。1回、稲石の遊ゴロ失から1死一、三塁とした後、小林のスクイズバントが投手の悪送球を誘い1点を先取、主導権を握った。 3、5回にも横川、村田がスクイズを決めるなど一気にたたみかけた。上田、三浦らの右打者がボールを引きつけて鋭く振り抜けば、左打ちの出頭、村田が内野陣の動きを見て鮮やかなプッシュバントを決めて好機を広げる。各自が状況に応じて持ち味を発揮、ベンチの意図に的確に反応する攻撃の幅があった。 仙台育英は9回、金沢の三塁線を破る二塁打を足場に1点差に詰め寄る粘りをみせた。佐藤琢、菊池ら中軸打者のパワーあふれる打撃は上回っていたが、6回の無死二、三塁を逃したのが痛い。 4連投の芳賀が、球に本来の切れを欠きながら、持てる力を出したのは見事。互角の試合を分けたのは、わずかな守りの差だった。