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高校野球
第79回全国高校野球選手権大会 2回戦
阪神甲子園球場
投手
本塁打
<犠飛ではだめ> 初戦の3安打に続き、2安打2打点と活躍した秋田商の佐々木雄だが、「7回の打撃が……」と顔は厳しかった。無死一、三塁。直球を狙い打ち、打球は中堅後方に伸びたが、好捕された。「あれで攻撃の流れを止めてしまった」。2年生は「この経験は秋田に帰って絶対に生かす」と誓った。◇浦添商の堅守光る 捕手の下地昌は「守り勝ちです」と胸を張った。不調の上間が12安打されながら4失点で止めたのは、基本に忠実な堅守があったからだった。 上間は、立ち上がりから得意のカーブが高めに浮き、2回までに5安打された。中盤の5回、熊谷にこの日2本目の本塁打を浴び、なおも1死一塁。秋田商・羽川に、力のない直球を狙われ、打球は右中間に飛んだ。中堅の前川が回り込み、二塁手の島袋は、外野の定位置近くまで追い、球を受けて、素早く本塁へ。絶好の返球が下地昌に届き、一塁走者の鎌田を刺した。 その下地昌も、肩で上間を助けた。4回は村田、七回には羽川の二盗を刺し、地方大会5試合で22盗塁と機動力が持ち味の秋田商の攻め手を封じた。島袋、下地昌とも強肩というわけではない。が、球を受けてから送球への動作が速い。鍛え抜かれた浦添商の守りの原点を見た。 浦添商は、今春の選抜大会の初戦でまさかの4失策で、育英に競り負けた。このときは、中継や送球ミスが敗因に。盛根監督は「計り知れない力を感じた」と、春から成長した選手に目を細めた。
<犠飛ではだめ> 初戦の3安打に続き、2安打2打点と活躍した秋田商の佐々木雄だが、「7回の打撃が……」と顔は厳しかった。無死一、三塁。直球を狙い打ち、打球は中堅後方に伸びたが、好捕された。「あれで攻撃の流れを止めてしまった」。2年生は「この経験は秋田に帰って絶対に生かす」と誓った。◇浦添商の堅守光る 捕手の下地昌は「守り勝ちです」と胸を張った。不調の上間が12安打されながら4失点で止めたのは、基本に忠実な堅守があったからだった。 上間は、立ち上がりから得意のカーブが高めに浮き、2回までに5安打された。中盤の5回、熊谷にこの日2本目の本塁打を浴び、なおも1死一塁。秋田商・羽川に、力のない直球を狙われ、打球は右中間に飛んだ。中堅の前川が回り込み、二塁手の島袋は、外野の定位置近くまで追い、球を受けて、素早く本塁へ。絶好の返球が下地昌に届き、一塁走者の鎌田を刺した。 その下地昌も、肩で上間を助けた。4回は村田、七回には羽川の二盗を刺し、地方大会5試合で22盗塁と機動力が持ち味の秋田商の攻め手を封じた。島袋、下地昌とも強肩というわけではない。が、球を受けてから送球への動作が速い。鍛え抜かれた浦添商の守りの原点を見た。 浦添商は、今春の選抜大会の初戦でまさかの4失策で、育英に競り負けた。このときは、中継や送球ミスが敗因に。盛根監督は「計り知れない力を感じた」と、春から成長した選手に目を細めた。