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高校野球
選抜高校野球大会 決勝
阪神甲子園球場
投手
最終日の五日、阪神甲子園球場で決勝があり、鹿児島実が智弁和歌山を6―3で下して鹿児島県勢の初優勝を飾った。九州勢の優勝は、第30回大会の済々黌(熊本)、第39回大会の津久見(大分)に次いで、29年ぶり3度目。夏の選手権大会の優勝も、福岡、佐賀、大分の3県だけで、春夏を通じて最も南の地に優勝旗が到達した。 鹿児島実は1回、敵失をきっかけに3安打で3点を先取。6、8回にも追加点を挙げ、3連投のエース下窪が智弁和歌山打線の追い上げをかわした。 鹿児島実の下窪が球の切れで勝負すれば、智弁和歌山の高塚は力でグイグイねじ伏せる。タイプの異なる好投手の対決は、バックの援護の差が、そのまま結果に表れた。 鹿児島実は1回、1死三塁から、松下が中前適時打。さらに2死満塁とし、宮田が右前にはじき返し、2点を加えた。 先制攻撃で下窪は楽になった。得意のスライダーだけでなく、緩いカーブを多めに使う余裕が生まれる。 連投の疲れは、力投型の高塚に、より色濃く出た。打たれた9安打のうち、8本が直球。これまで空振りさせてきた高めの球が伸びを欠いた。守備陣も、高塚をもり立てようとの思いに加え、緊張から動きが硬く、1回だけで2失策。エースを追い込む結果になった。 攻撃では8回、喜多、西尾の長短打などで1点をもぎとり、粘りを見せただけに、立ち上がりの守りのミスが惜しまれた。
最終日の五日、阪神甲子園球場で決勝があり、鹿児島実が智弁和歌山を6―3で下して鹿児島県勢の初優勝を飾った。九州勢の優勝は、第30回大会の済々黌(熊本)、第39回大会の津久見(大分)に次いで、29年ぶり3度目。夏の選手権大会の優勝も、福岡、佐賀、大分の3県だけで、春夏を通じて最も南の地に優勝旗が到達した。 鹿児島実は1回、敵失をきっかけに3安打で3点を先取。6、8回にも追加点を挙げ、3連投のエース下窪が智弁和歌山打線の追い上げをかわした。 鹿児島実の下窪が球の切れで勝負すれば、智弁和歌山の高塚は力でグイグイねじ伏せる。タイプの異なる好投手の対決は、バックの援護の差が、そのまま結果に表れた。 鹿児島実は1回、1死三塁から、松下が中前適時打。さらに2死満塁とし、宮田が右前にはじき返し、2点を加えた。 先制攻撃で下窪は楽になった。得意のスライダーだけでなく、緩いカーブを多めに使う余裕が生まれる。 連投の疲れは、力投型の高塚に、より色濃く出た。打たれた9安打のうち、8本が直球。これまで空振りさせてきた高めの球が伸びを欠いた。守備陣も、高塚をもり立てようとの思いに加え、緊張から動きが硬く、1回だけで2失策。エースを追い込む結果になった。 攻撃では8回、喜多、西尾の長短打などで1点をもぎとり、粘りを見せただけに、立ち上がりの守りのミスが惜しまれた。