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高校野球

智弁和歌山vs常総学院

選抜高校野球大会 決勝

阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
智弁和歌山 0 0 0 0 1 4 0 0 2 7
常総学院 0 0 2 0 0 0 0 3 0 5

投手

智弁和歌山 笠木→松野
常総学院 清本→高谷→清本→高谷→内田

 最終日は4日、好天に恵まれた阪神甲子園球場で決勝が行われ、智弁和歌山が常総学院(茨城)を7―5で破って初優勝した。 和歌山県のチームの優勝は第51回大会(1979年)の箕島以来で、通算五度目。近畿勢としては、昨年の上宮(大阪)に続き2年連続の栄冠となった。 投手リレーの難しさを感じさせた決勝戦だった。2―1とリードしていた常総学院は、6回の無死一、二塁のピンチで右の清本から左の高谷へ代えた。バントと捕ゴロで2死二、三塁。ここで常総はまた清本をマウンドへ送る。 岸辺の初球は高めの好球。あっという間にライナーが中堅左を襲い逆転された。5回まで低めに球を集めていた清本の緊張感は、もうよみがえらなかった。 勢いに乗る智弁は中本が左前へ、井口も中堅右へ適時打して4点をあげた。 それでも常総は粘りを失うことなく、8回に3点を返して追いついた。だが、9回の守りで、今度は高谷が崩れて満塁とされた。外野手から内田を初めてマウンドへ送ったが、藤田に三遊間安打されて望みを断たれた。 投手陣にややひ弱さを感じさせながらも、両チームとも持てる力をフルに発揮した好試合だった。