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高校野球

上宮vs大宮東

選抜高校野球大会 決勝

阪神甲子園球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
上宮 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
大宮東 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

投手

上宮 牧野
大宮東 青木

 上宮(大阪)に初優勝の栄冠が輝いた。7度目出場の上宮と初出場の大宮東(埼玉)が対戦した決勝は、上宮が1回、下柳田の三遊間安打で先制。4回には2適時打で追加点を挙げ、牧野が大宮東を完封した。投打のまとまりで勝ち上がった上宮は、4年前の第61回大会(1989年)以来、2度目の決勝進出で、延長10回に逆転サヨナラ負けした前回の雪辱を果たし、念願の優勝となった。大阪勢の栄冠は、第62回大会(90年)の近大付以来で通算8度目。 集中打で快進撃した大宮東は、再三の得点機に決定打が出ず、第60回大会(88年)の宇和島東(愛媛)以来となる史上15校目の初出場初優勝に、あと一歩で届かなかった。 閉会式では、上宮の黒川洋行主将に紫紺の優勝旗が手渡され、10日間の大会を終えた。 序盤から終盤まで、押しまくった大宮東が、どうしても得点できずに敗れた。 2、3回、無死の走者を出しながら、いずれも走者を送ることができなかった。3回にバント失敗の後、苦しまぎれのエンド・ランを試み、二飛で併殺されたのが痛かった。また、終盤の8回の2死満塁も、あとひと押しがなく、完封されてしまった。 これに対して、上宮は数少ないチャンスを確実にものにした。1回、先頭の黒川が四球、岡田のバントは捕手の悪送球を誘って一、二塁。1死から、下柳田が三遊間へ適時打して先制。4回にも、バントで1死二塁とした後、松久が二塁打、西村も中前安打して、2点を追加した。 いずれも走者を出すと、手堅く走者を進めてから強打するという上宮らしい「抜け目のなさ」。このつなぎの巧拙が、明暗を分けたといえる。 上宮の左腕・牧野は、低めへ速球、カーブ、スライダーを集めたのが良かった。さらに、バックも好守でもり立て、結束力を高めたのが、大宮東にせり勝てた原因だった。